2人とも今大会を制した相手と準決勝で対戦した。西は開始直後に苦手な四つ組みの体勢から投げられ、そのまま悔しいフォール負け。渡辺は先手を奪ったが逆転を許し、判定で敗れた。
鹿児島県奄美大島出身の西は同郷の勝監督との縁で大分へ。高校から競技を始め、「つらくも楽しい2年半だった」と振り返りながらも、「日本文理大に進学予定なので、次は成年代表として国体に臨み、もっと上を目指す」と話した。
佐伯市出身の渡辺は3年連続の国体出場だった。過去2大会は初戦で優勝候補に敗れる悔しさを味わい、最後に意地を見せた。「悔いは無い。ようやく大分に恩返しができた」と笑った。
(宮古市民総合体育館)
▽少年男子グレコローマンスタイル66キロ級準決勝
中村 拓磨(岐阜・中津商高) フォール1分25秒 西 海静(大分・日本文理大付高)
▽同グレコローマンスタイル96キロ級準決勝
三浦 庶宏(東京・自由ケ丘学園高) 6―3 渡辺 大智(大分・日本文理大付高)
※この記事は、10月11日大分合同新聞夕刊8ページに掲載されています。